Q38:
数ヶ月前から肘、膝、指といった関節が痛みます。痛みははっきりとしたものではなく,また場所も不安定で10分くらいで肘、膝、次は指といった具合で止まっていません。どこも痛くない日が何週間か続くこともあるのですがまた痛みが出てきたりします。今のところ腫れはないのですがリウマチとかの膠原病じゃないかと心配です。その可能性はあるのでしょうか?
A38:
関節痛を呈する疾患のなかで代表的なものは、慢性関節リウマチを中心とする膠原病とその類の疾患ですが、このほかにも数多くの疾患において関節痛が認められます。症状、血液検査、レントゲン検査などで疾患を絞り込み、診断をつけていくのですが難しい場合もあります。整形外科やリウマチ科の先生に受診してみてください。仮に慢性関節リウマチだとしても、症状は、ひじょうに多様で発病初期には個人差が大きく、診断が確定するまでにはしばらく時間が必要かもしれません。
<参考>
慢性関節リウマチの診断には、アメリカリウマチ協会(ARA)(現 アメリカリウマチ学会(ACR))がつくった診断基準が使われています。
この診断基準は、
1)1時間以上続く朝のこわばり
2)3個所以上の関節の腫れ
3)手の関節(手関節、中手指節関節、近位指節関節)の腫れ
4)対称性の関節の腫れ
5)手のエックス線写真の異常所見
6)皮下結節
7)血液検査でリウマチ反応が陽性
の7項目からできています。
このうち4項目以上満たせば慢性関節リウマチと診断します。
ただし、(1)から(4)までは6週間以上持続することが必要です。
Q37:
階段の登り降りに膝が痛くて困っています。痛みが無くなれば良いんですが、治るでしょうか?60才台男
A37:
年齢的には変形性膝関節症が原因でしょうか?整形外科医に診察してもらってください。
変形性膝関節症は膝の軟骨が年令的に痛んできた変性疾患です。器械で例えると耐用年数が過ぎてすこし痛みは始めたとゆうところでしょうか?もちろん使いすぎても駄目だし、使わなくてもだめです。無理な負担は避ける。すなわち階段の使用を避け、正座をしないようにするなどの日常生活の注意をする。治療としては腿の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるのが一番重要で、温熱などの理学療法、さらに潤滑液に相当するヒアルロン酸という成分の関節注射をする。などがあります。いずれにしろ早めに整形外科医の診察をおすすめします
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