Q49
空手の練習中に左足中指の3番目の骨を骨折しました。痛みはほとんどありませんでした。その後、1ヶ月ほど固定し、骨ができないまま3ヶ月たってしまいました。現在も、痛みはほとんどありませんが、体重を乗せると少し鈍い感じがします。担当の先生は、ゆっくり経過を見ましょう、あと半年位かかるだろう、と言っております。 実際、レントゲンを見ると、骨折したときと余り違いがないようで、隙間がはっきりと写っています。また、少し動かして刺激を与えた方が良いので、多少の痛みがあっても普通に歩いてくださいと言われ、テープで固定しておけば運動も大丈夫だとのことです。痛みはほとんど無く、たまに横の方向にふんばると少し痛いくらいです。しかし、あまりにも治る気配がないので少し心配になってきています。このままだと、偽関節になってしまったりするのでしょうか?

A49
足の趾(足の指)は骨折部位によっては、時に偽関節となって治ることがあります。すでに3ヶ月が経過してレントゲン上あまり変わらないとの事ですので偽関節になる確率は高いとは思いますが、中には半年も経過して骨癒合したケースも経験したことがあります。いずれにしろ、痛みが無くなれば心配はないとは思いますが、先生にしばらく経過を見てもらってください。
足の趾はDIP関節(一番先端の末節の関節)が退化していることがしばしばあり、DIP関節があったであろうの所で骨折すると、経験上ですが、骨癒合しずらいことがあります。

*偽関節⇒骨が折れたままの状態で固定せず、関節のように動く状態。


Q48:
サッカーで小指を蹴られて(突き指のように)PIPの脱臼をしました。
PIPから指先側の骨が甲側に乗っかってしまったので、ひっぱって自分で整復しました。
すぐ病院に行ったところ、1ヶ月程度、指を内側にかるく曲げた状態で固定されました。1ヶ月以上経過してリハビリを始めましたが発症から2ヶ月以上経過しても指が思うように動いてくれません。PIP関節の周りが1.5倍以上腫れてカチカチになっている。指をまっすぐにしても30度位曲がって伸びません。医師からは拘縮といわれました。
1週間前から指を伸ばす装具をつけましたが、反対に関節が固まって曲がらなくなりました。
手術等でなんとか元通りに回復できるようにならないのでしょうか。
ご教示よろしくお願い致します。

A48:
結論から言いますと、ある程度の後遺症が残ってしまう可能性が大です。すでに脱臼をした時にPIP関節の靱帯を損傷してたと考えられ、拘縮の頻度が高くなります。
2ヶ月経過して伸展マイナス30度(整形外科的にはこのように表現します)の状態はよく起こります(拘縮)。この場合は先ず自動運動(自分の指の力で曲げ伸ばしをする)を一生懸命やる。
しかしどうしても伸展する力は曲げる力より弱いため伸展障害が起こってきます。そこで伸展装具を使用するわけです。このときの目的は関節を伸展させることです。PIP関節を伸展させるにはこの時期しか無理かもしれません。やはり無理やり伸展させている分、曲がりが悪くなります。この時点の屈曲障害はそれほど心配は要りませんが、心配ならある程度伸展障害が残るのを覚悟して、握ぎる機能をある程度、確保するため、屈曲させる方を優先する場合もあります。
3ヶ月すぎてもROM(関節可動域)が悪ければ、手術も選択することがありますが、逆に悪化することもあり、なかなか難しい選択となります。
いずれにしろ、自分の努力が一番です。多少痛みも我慢して、動かさなくてはならないと思います。2ヶ月から3ヶ月目が勝負です。整形外科医の指導をよく聞き、がんばってください。


Q47:
4週間前に足首の内果骨折をし、3週間前に手術をしましたが、ここ2日間ぐらい朝起きると左胸の辺が痛いのですが...ドキドキしてるので心臓のあたりかなと思うのですが。こんな事は今迄なかったので心配です。

A47:
滅多にはありませんが、骨折のあとの心臓や肺の合併症もあります。大事なことですので、先生に必ず伝えてください。骨折の後の胸痛、頻脈は危険な脂肪塞栓の可能性を疑わなくてはなりません。一般的には大腿骨骨折のような大きな骨折時におき易いですが外来通院程度の小さい骨折でも注意をしなければなりません。


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