Q60:
捻挫や肉離れなど、このような怪我は何故受傷直後に冷却したほうが良いのですか?冷やすことで、出血を抑えることができるのはわかりますが、それと同時に怪我を治す栄養素まで抑えてしまうのではないでしょうか?また、冷やして収縮した血管は冷却をやめたとき、その反動でいっぱい出血を起こすのではないでしょうか?

A60:
スポーツ外傷の初期の処置はRICE、すなわちRest(安静)、Icing(氷冷)、Compression(圧迫)、Elevation(高挙)です。頭文字でRICEです。目的はできるだけ早く現場で止血と腫脹を抑えることです。出血、腫脹、それにより起こる組織内圧の上昇は治癒過程の障害になります。そのなかでもIcing(氷冷)は血管を収縮させ、出血と腫脹をを抑えます。あまり冷やしすぎると、ご質問のとおり、かえって血行障害の影響で凍傷になってしまいますので、20分から30分冷やしたら、10分位休みを入れるようにします。冷やしすぎるとはいっても、その間は生体内で血液中の成分で止血反応がおこり、冷やすのをやめたらかえって出血しやすくなるということは起こりません。


Q59:
足の小指をぶつけて爪が剥がれかけています。爪はくっつきますか?

A59:
爪のはがれた部分は、通常はつきません。しかし、爪を剥がしてしまうと、新しい爪の土台(母床)がゆがみ、新しい爪が曲がってしまいますので、剥がれかけた爪は、なるべく絆創膏などで押さえておいたほうが良いと思います。


Q58:
ヒアルロン酸の注射を始めました。副作用はないということで今後も1、2週間に一回打ち続けると言われましたが本当に問題ないのでしょうか?それとその薬には変形性膝関節症を予防する効果はあるのでしょうか。

A58:
ヒアルロン酸は変形性関節症に用いられている薬物ですが、生体内に存在しています。生体では関節内、皮膚、目の水晶体などに多く存在し、保湿や潤滑、組織再生のコントロールなどの役割をしています。関節内では軟骨の再生と関節内の環境の保持の役割を持ちます。従って、膝関節内注入では副作用も無く、長期に使用しても問題ありません。ただ、成分的には問題ないのですが、技術が進み最近ではほとんど無くなりましたが細菌の毒素(エンドトキシン)の混入の問題もあります。また、注射時や注射後の感染も注意が必要です。
実験的には注入したヒアルロン酸は膝関節内には約11日間くらい留まることが分かっており、効率が良い使用法としては1から2週間に1回になります。
効果的には、関節内の軟骨に作用し、変形性関節症の進行を抑え、さらに疼痛や腫脹を抑える効果もあります。
使用を開始したということですが、骨折のための関節変形の進行の予防のため、と思われますので主治医の先生によくお話を伺い、治療を続けてもらってください。


Q57:
ホームページを見て、貴院に通いたいと思ったのですが、場所が遠くて通えそうもありません。自宅の近辺で『低出力半導体レーザー』がある整形外科をご存知でしたら、教えて頂きたく、宜しくお願い致します

A57:
当方にはまったく情報はありません。個々の診療所や病院にお尋ねください。当院ではミナト医科製の低出力レーザーを使用していますが、営業所で教えてくれる場合があります。
http://www.minato-med.co.jp/
しかし、医療機関に低出力レーザーがあったとしてもガングリオン治療に用いているかはわかりません


最初に戻る

HOME