Q75:
右尺骨神経麻痺と診断されました。現在親指、人指し指以外曲がってしまい手の甲の筋肉も落ちてしまっている状態です。その病院では初期の頃、原因不明といわれていたので、骨を切って神経を移行する手術が必要と言われました。神経なだけに不安があります。術後の回復度や後遺症について教えて下さい。新しい手術法などもあるのでしょうか?

A75:
尺骨神経麻痺は原因となる部位や程度によって治療方法が変わって来ます。原因部位を確定してから、手術法を選択しますが、術後の回復度や後遺症は患者さんによって全くさまざまなので、主治医の先生にお聞きになってください。尚、新しい手術法が必ずしも良いとは限りません。主治医の慣れている手術が一番良いということになります。


Q74:
年齢59歳の母ですが、昨年足関節を骨折し、手術でにボルトが4本入っています。担当の先生には、一年後くらいにボルトを抜きましょう言われました。一年後、診察に行ったところ、担当の先生は別の病院にいかれたらしく別の先生にみてもらったところ、ボルトをとる必要はないがご希望なら取りますと言われたそうなのです。このまま取らずにいても差し障りはないのでしょうか?

A74:
基本的にはボルトは異物ですから、抜いた方が良いのです。しかし、抜かなくても将来問題はないことが予想される、手術のリスクの心配、技術的に抜くのが困難、抜かないのを前提にした手術法で、患者さんが希望しない、などで抜釘手術をしない場合があります。あまり長く内固定の金属を入れていると、治癒した骨折部が弱くなることもあり、抜くなら2年以内を勧めています。


Q73:
手のひらの人差し指の付け根から5ミリほど下にしこりのようなものができて、ガングリオンかもしれないと言われまた。手のひらにできるなんてあまり聞きませんが、そういうこともあるんですか?

A73:
手のひらのガングリオンは腱鞘から発生することが多く、固く、圧痛も認めることがあります。穿刺などで治療します。


Q72:
長母指伸筋腱断裂で,3週間固定していました。リハビリに通っていますが、手術から1ヶ月ほどしかたっていないのに、今日、親指を曲げる運動を始めました。長い間まげてなかったので怖いのと、今の時期にこの運動をしてまた切れてしまわないかと心配です。このまま病院を信用してリハビリを続けてもいいのでしょうか

A72:
伸筋腱断裂の縫合後の後療法は3〜4週固定後、自動運動の開始しています。あまり固定していると拘縮をまねき、早くすると断裂します。あとは手術中の縫合状態を考えながら方法を考え、時期を早めるか遅くするかを判断します。腱縫合は手術後の後療法が成績の半分を占めます。いずれにしろ、後療法はほとんどが主治医のさじ加減です。患者さんの理解度、協力も重要です。主治医の先生にわからないこと、不安なことは良くお聞きになって治療して行ってください。


Q71:
現在18歳なのですが、5,6年前から指をぽきぽき鳴らしていたら第二関節が非常に太くなってしまいました。手術などによって治すことは可能ですか?

A71:
太くなってしまったということは、かなりの回数を鳴らしていたのでしょうか?関節は成長期に刺激を与えると、関節部の骨そのものがやや大きくなる傾向があります。軟部組織もやや厚くなるかもしれません。残念ながら、手術ではもとに戻せません。


Q70:
右肘を打撲してしばらくの間、薬指と小指と手のひらに強い痺れがあり、近くの病院で尺部管症候群だといわれてひどくなる前に手術が必要だと言われました。だんだん麻痺してくるのではと不安で夜も眠れません。治る見込みはあるのでしょうか?教えてください。

A70:
神経は圧迫、引張り、切断などで簡単に損傷され、症状が重い方から、完全麻痺で回復不能、何ヶ月もかかって少しずつ回復、3週間位で回復などの段階があります。肘部管症候群は尺骨神経が通る道でご存知のように肘の内側(尺側)にあります。肘が曲がるところなので条件は悪く、尺骨神経が引っ張られたり、靭帯などや外部から圧迫されたりします。その結果、尺骨神経の麻痺症状が出易いわけです。しかし、現在の症状が肘部管症候群によるものか、他の原因の頚椎症などによるものかを見極めてもらってから手術を受けてください。


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