Q51:
足のRSDと診断されてから1ヶ月ほどリハビリに通い、治りました。今度は背中に怪我をして翌日になって痛みを感じ始めました。RSDが足から背中にまわるってことはあり得ますか?
A51:
RSDは reflex sympathetic dystrophy の略で日本語では反射性交感神経性ジストロフィー(異栄養症、萎縮症)といいます。最近でCRPS:complexregional
pain syndrome日本語で複合性局所性疼痛症候群と呼ばれます。
CRPSは傷がなくて生じる場合を Type I(RSDと呼ばれていたもの)、神経が傷つけられた後に生じる場合をType II(以前はカウザルギー(causalgia)と呼ばれていたもの)と分けられています。
簡単に言えば、痛みのため、局所の交感神経(自律神経の一部)が異常反応を起こし、異常な痛みがなかなか改善しなかったり、局所の循環不全を起こしたり、浮腫を起こしたりします。その結果、運動機能の障害、骨の萎縮や軟部組織の拘縮などを起こす病態です。
RSDは痛みも生じますが、特殊な状態です。上肢や下肢に起こりますが局所的なものです。 移動するという事はありません。背部の痛みは単純な怪我の痛みだとは思います。
同様Q&A41
Q52:
2ヶ月前、前腕を骨折しました。今はギブスもはずれてます。それで…恥ずかしい質問なんですが骨折した腕の毛が濃くなってるんです。毛の処理をしてもすぐ濃いのが生えてきます。手の甲にも(泣)片方の腕と比べたら全然違うんです。これは時間がたてば普通どおりになるんでしょうか?
A52:
ギプスをしたあと、毛が色濃く太くなることはよくあります。理由はよく分かりませんが皮膚の代謝の問題だと思います。時間で改善してくるようです。治る期間はわかりませんが半年一年はかかるのでしょうか?
Q53:
高1の男子です。バドミントンを中学の頃からやっていて高校に入ってから練習がハードになり膝が痛み、病院に行った所、棚障害と診断され今も痛みと闘っています。手術をしなくてもいい方法があれば教えて下さい。
A53:
大腿骨 と膝蓋骨 の間に、棚 ( タナ ) といって関節包 の中の滑膜という組織のひだ
( 滑膜ひだ ) がはさまっていることがあります。この滑膜ひだが大きい時には、大腿骨と膝蓋骨の間で引っかかって痛みをおこすことがあります。これが棚障害です。関節鏡で棚のように見えるのでこのような名前になったようです。膝を曲げ伸ばしすると、膝蓋大腿関節の内側にと引っかかるような音や、棚が大きい場合は触って分かることがあります。炎症が強い時には膝に水が溜まることがあります。症状は10才台後半から20才前半ころの方が強いようです。他に棚が無くても膝蓋大腿関節に痛みを起こす疾患があり膝蓋大腿関節障害などと呼ばれることがあります。
治療としては、やはり原因となる膝の屈伸を避けるのが一番ですが、大腿の筋肉(大腿四頭筋など)を強化したり、膝蓋骨を押さえつけるような膝のサポーターを使用することもあります。当院では低出力半導体レーザーでの治療も行っています。レーザーは症状の軽い場合は効果があるようです。
しかし、はっきり棚が触れるような症状の強い場合は手術療法のが治癒する可能性が高く、当院でも専門医がいる病院の方に紹介をしています。
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