Q40
妻が2月ヘルニアで手術を行わずに退院後、月に1〜2回程度右足の甲からふくらはぎにかけてこむらがえりが10分前後続きます。この時の対処方法とけいれんの原因を教えてください
A40
足の甲からふくらはぎのこむらがえりのような痛みは、椎間板ヘルニアが原因した坐骨神経痛によるものでしょう。神経痛によるものは経口鎮痛剤や坐薬が必要になるかもしれません。けいれんは坐骨神経に入っている運動神経の刺激によるものです。
 こむらがえりは循環障害、神経痛や血中電解質バランスの崩れのために起こります。基礎疾患として、糖尿病、肝炎、坐骨神経痛、動脈硬化性閉塞症などさまざまな疾患があるので注意が必要です。対処法はストレッチング(膝を伸ばし、足首を自分の方に曲げる)や温熱療法、軽いマッサージなどがあります。治療としてはそれぞれの基礎疾患の治療が必要ですが、漢方薬の「芍薬甘草湯」も予防薬として好んで使われています。頻繁に起こるようでしたら、内科医の先生に診てもらった方が良いかもしれません。



Q39
15年ほど前に母が追突事故の被害に遭い、その後、ずっと腰の痛みを抱えておりましたが、1週間ほど前にその箇所がひどく痛み始め立ち上がることもできなくなりました。15年も経過しておりますし、
交通事故自賠責保険の適用は難しいのでしょうか。ぜひご教示いただければありがたく存じます。

A39

交通事故自賠責保険が使用できる治療は、因果関係がはっきり認められる数日以内の医師への受診が原則です。接骨院などの医師以外の治療も認められないこともあるので注意してください。15年も経過していると自賠責保険は全く適応されません。


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Q38:
数ヶ月前から肘、膝、指といった関節が痛みます。痛みははっきりとしたものではなく,また場所も不安定で10分くらいで肘、膝、次は指といった具合で止まっていません。どこも痛くない日が何週間か続くこともあるのですがまた痛みが出てきたりします。今のところ腫れはないのですがリウマチとかの膠原病じゃないかと心配です。その可能性はあるのでしょうか?

A38:

関節痛を呈する疾患のなかで代表的なものは、関節リウマチを中心とする膠原病とその類の疾患ですが、このほかにも数多くの疾患において関節痛が認められます。症状、血液検査、レントゲン検査などで疾患を絞り込み、診断をつけていくのですが難しい場合もあります。整形外科やリウマチ科の先生に受診してみてください。仮に関節リウマチだとしても、症状は、ひじょうに多様で発病初期には個人差が大きく、診断が確定するまでにはしばらく時間が必要かもしれません。

<参考>
関節リウマチの診断には、アメリカリウマチ協会(ARA)(現 アメリカリウマチ学会(ACR))がつくった診断基準が使われています。

この診断基準は、
 1)1時間以上続く朝のこわばり
 2)3個所以上の関節の腫れ
 3)手の関節(手関節、中手指節関節、近位指節関節)の腫れ
 4)対称性の関節の腫れ
 5)手のエックス線写真の異常所見
 6)皮下結節
 7)血液検査でリウマチ反応が陽性
の7項目からできています。

このうち4項目以上満たせば慢性関節リウマチと診断します。
ただし、(1)から(4)までは6週間以上持続することが必要です


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Q37:
階段の登り降りに膝が痛くて困っています。痛みが無くなれば良いんですが、治るでしょうか?60才台男

A37:
年齢的には変形性膝関節症が原因でしょうか?整形外科医に診察してもらってください。
変形性膝関節症は膝の軟骨が年令的に痛んできた変性疾患です。器械で例えると耐用年数が過ぎてすこし痛みは始めたとゆうところでしょうか?もちろん使いすぎても駄目だし、使わなくてもだめです。
無理な負担は避ける。すなわち階段の使用を避け、正座をしないようにするなどの日常生活の注意をする。
 治療としては大腿の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるのが一番重要で、温熱などの理学療法、さらに潤滑液に相当するヒアルロン酸という成分の関節注射をする。などがあります。いずれにしろ早めに整形外科医の診察をおすすめします


Q36:
先日ある病院の整形外科で石灰沈着症と診断されました。、医学辞典をみても掲載されていなく心配してます。正式名があったら教えてください。

A36:
石灰沈着という言葉は石灰沈着性腱板炎のように、”石灰沈着性***”とか、また”異栄養性石灰沈着症”のように、****石灰沈着症とか部位とか疾患名に続いて使われることが多いようです。”石灰沈着症”だけでは病態の把握が難しく、どの部分か全身性なのか分かりません。一般にリン酸カルシウム(BCP)結晶、ハイドロアパタイト結晶が沈着し急性関節炎、関節周囲炎、石灰沈着性腱炎などを引き起こすものをさします。
 整形外科領域では似た病態として偽痛風があります。同じカルシウムが沈着するのですが成分がピロリン酸カルシウム結晶( CPPD結晶)です。また、シュウ酸カルシウム結晶では手指関節周囲や皮下の多発性石灰化や急性関節炎をひきおこすことがあります。
臨床上はすぐに、鑑別ができないので便宜上”石灰沈着性の***”と表現することが多いようです。いずれも治療は消炎鎮痛剤やステロイド注射 です.


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Q35:
膝に水がたまり、8cc抜かれました。次の日再度たまった様子。皿もギシギシなり力が入らず。バレーでアタッカーしています。何か良いアドバイスお願いします。病院に行くのが恐くて…20才代女性

A35:
いわゆる関節炎を起こしている状態です。原因にはいろいろありますが、年令やスポーツをしているとのことから、単なる使いすぎによるものや、半月板の損傷、靭帯損傷、関節内の構造的な問題、などいろいろ考えられます。いずれにしろ早めに原因をつきとめたほうが良いと思います。整形外科医の診察をお勧めします。

Q34:
16歳の時に両股関節が痛くなり、歩行ができなくなってしまい、両股関節臼蓋形成不全と診断されました。現在19歳です。今年、1人暮らしのため病院を変えたところ「臼蓋形成不全ではない」と言われました。しかし、股関節屈曲時にポキッと引っかかり、その後に伸展しようとすると、引っかかって戻らなくなってしまうのです。力を抜いて手でゆっくり動かせば戻るのです。臼蓋形成不全により、大転子周りの中殿筋、小殿筋などが痛むことってあるのですか?
A34:
臼蓋形成不全では関節がひっかかるようなことは普通はないと思います。中殿筋腱が大転子のところでひっかる弾撥股(だんぱつこ)かもしれません。原因はスポーツによる使いすぎなどが多いようです。心配ないことが多いのですが、私は経験はありませんが手術的に治す方法はあります。整形外科の先生にもう一度よく診てもらってください。


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Q33:
サッカーをして、右ももを肉離れのような症状を、少し良くなり、サッカーをしたら今度は左足が肉離れになり、また少し良くなってサッカーしました。つい先日左ももにはサポーターをしてサッカーをしたら、今度右ももに軽い違和感を感じました。これって癖になってしまったのでしょうか?何か対応策がありましたら教えて下さい
A33:
肉ばなれの場合は損傷されているところが筋組織なので、治るのに時間がかかります。組織の構造が完成するのに約6週間、それが元のように強くなるのに、さらに6週間かかります。したがって、もとのように筋肉を使っていくには、怪我をしてから約3ヶ月が経過してからが安全です。しかし、運動をするにあたって問題なのは、3ヶ月も筋肉を使わないと筋力がかなり落ちることです。筋肉を損傷された部位に負担をかけないトレーニングを3ヶ月のうちにいかにするかがポイントです。もうひとつの問題点は筋肉の損傷部分は治るに従って、少し縮んできますので、適度なストレッチングも必要です。あせらず、慎重にトレーニングをしていくのが肝要です。

Q32:
約一年前にサッカーで左膝の前十字靭帯が骨からはがれてしまって治すには手術しかないと言われたのですが、靭帯再建術とは靭帯を復元する手術とは、どんな手術なんですか?できれば手術の内容など詳しく説明してほしいのです。お願いします。
A:32:
膝前十字靱帯は、臨床的には自然経過で通常、断裂が癒合することはありません。したがって、本来の機能を回復するためには、現在のところ前十字靱帯断裂に対しては手術療法が必要です。靱帯再建術は文字とおり、靱帯の機能を再現する手術のことです。本来の靱帯があった付近に、自己の靱帯や腱や、人工の靱帯を利用して靱帯の形態を造り、機能を回復させる手術です。

▼再建靱帯に何を用いるかによって以下の3つに分かれます。
 
 @自家組織を用いる方法
   これには半腱様筋、薄筋(大腿部にある筋肉)を用いる方法や骨付き膝蓋腱を用いる方法 、大腿筋   膜を用いる方法などがあります。
  A人工靱帯(Leeds-Keio人工靱帯)を用いる方法
  BAllograft(亡くなった人の組織)を用いる方法(日本では行われてない)
 
いずれの方法でも、かなり満足のいく成績が得られています。ただし、手術をすればそれですべてが治ったというわけではなく、手術以上に手術後のリハビリテーションが重要であることを、忘れてはいけません

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Q31:
実は娘(10歳)が5年前に高いところから落ち、左ひじを骨折しました。すぐに入院し、手術をしましたが、退院後少しずれてしまい再度の手術も行なう気になれず結局腕は内側に曲がったままです。親として、今更ですが何とかうまく治る方法を探しています。生活には支障はないので、このままのほうがいいのでしょうか?又は体の成長が止まってからのほうがよいのでしょうか?
A31:
いわゆる内反肘というものです。ひじを伸ばした時、ひじが内側に曲がっている変形です。肘の骨折(上腕骨顆上骨折がほとんど)の変形治癒でなることがほとんどです。外観上、気にならなければそのままの状態で問題ないのですが、成人になってからでも、次第に尺骨神経麻痺を起こしてくることがあります。軽い症状は小指側のしびれから始まり、進行してくると薬指と小指が伸びづらくなる鷲手変形になることがあります。変形が強い場合は成長が止まる前に矯正骨きりの手術をしてもらったほうが良いかもしれません。
矯正骨きり術は上腕骨の顆上部(恐らく骨折した付近)で骨を楔状に切り、骨の軸を直す手術です。文献的には手術年令で成績には変わりは無いようですが、骨癒合のことを考えると年齢が若い方が骨癒合が良好で術後が楽です。ただし、2度目の手術ということになるので、技術的には少し難しくなります。尚、当院での診察は問題ないのですが、クリニックのため手術は出来ません。他の病院に紹介するということになります。

Q30
十代後半から背骨が曲がってます。今、23なんですが体が右に傾いているのがわかるんです。治す方法は、あるんでしょうか?あるなら、どのくらいの期間で、入院も必要なのでしょうか? 男 20才代
A30:
大部分は原因不明の特発性側弯症です。特発性側弯症のうち最も多いものは十歳以後に発症する思春期型です。中等度の程度までは手術をしないで様子をみるのが一般的です。しかし程度によっては手術方法も選択できます。側弯症は最近、手術法も発達し、手術で程度を軽くすることも出来るようです。一度、大学病院等の専門医の診察をお勧めします。

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Q29
一週間位前から右の肩が痛くなり,痛さは筋肉痛みたいないたさです、その前は,運動など全くしてなく、寝相が悪くて痛い症状が出たからと思いシップをしましたが、一向によくなりません。年中痛いわけではなく,右肩に力を入れると症状が出ます、仕事は事務でパソコンを入力するだけです。よろしくお願いします
A29:
症状から察しすると、頚部神経の神経痛が一番考えられます。整形外科のほうで先ず診察、レントゲン検査などをして貰ってください。もし、頚椎症などによるものでしたら、牽引などで治療するとよいと思います。

Q28:
なぜ骨肉腫や動脈腫などで足や腕などを切断するのですか?切断せず治る方法はあるのですか?早期発見、予後は?
A28:
肉腫も癌と同一で、血液やリンパ液中に癌細胞(=肉腫細胞)が流れて体のいたるところに転移します。特に骨肉腫の場合、癌細胞は活動性ですぐに、血液のフィルターのある肺に転移します。転移した細胞が無い段階に肉腫のついている部分を体から切り離してしまおうというわけです。しかし、骨肉腫が発見された時にはすでに肺に転移していることが多く、患肢を切断しても、延命効果しか出ませんでした。しかし、現在では、極めて悪性なこのような肉腫でも、患肢温存手術のような技術の進歩のほか、強力な化学療法の成果により、30年前の5年生存率10-20%が60-70%程度ときわめて良好な治療成績となっているようです。
骨肉腫は早期発見が一番大事だとは思います。発生は20歳以前がほとんどで、痛みから始まります。安静時の痛みある場合は必ずレントゲン検査を受けることが重要です。しかし、診断された時には既に肺に癌細胞が転移している場合も多いとも言われています
尚、肉腫と癌は発生した部位で分類します。皮膚、臓器の外側(上皮性)にできる悪性腫瘍を癌、軟部組織の中(非上皮性)、たとえば骨、軟骨、脂肪、筋肉、血管などに出来る癌を肉腫と呼びます。


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Q27:
私は外反母趾がひどいのですが、どういった治療を行うのでしょうか?外科的な手術を行うのでしょうか?
A27:
外反母趾になったら、手術をしなければならない段階にならないように、履いても痛くない靴を選び、足の趾でのじゃんけんなどの運動の励行が必要です。その上で、外反拇趾矯正装具、足底板などの保存療法を行います。
それでも、痛みが続いたり、どうしても形を治したいかたは手術療法があります。手術は中足骨の骨を切って矯正する方法が現在のところ主流です。最低2週間くらいの入院と外来通院が必要です。

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Q26;
私は最近、膝の関節に水がよく溜まってしまます。濁っていてリウマチかもしれないと、お医者さんにいわれてしまいました。仕事の都合でなかなか検査が出来ません。リウマチを放っておいたりするとどうなりますか?痛みや水がたまるのは続くのですか?
A26:
年齢的には、リウマチ性関節炎や半月損傷などの外傷が原因で、膝の関節に水がたまります。リウマチ性関節炎には何種類かありますが、代表的な慢性関節リウマチですと、無治療で置いておくとやはり進行します。もちろん水は溜まり続け、次第に関節軟骨の破壊が出現します。抗リウマチ薬もすぐれた効果のものも出てきております。早期に専門医に診断をつけてもらうようにお勧めします。

Q25:
僕は鼻血が出やすほうなんですが、貧血ぎみになると骨が弱くなったり、骨が太く成長しないなんていうことはありますか?
A25:
鼻血で貧血になることは少ないですが、貧血になったからといって骨がもろくなったり、成長が悪くなったりすることはありません。

骨粗鬆症については骨粗鬆症財団のページを参考にしてください。

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Q24:
26歳の女性です。2年くらい前から痛めていた膝が最近ひどくなり先日整形外科にかかったところ「半月板が損傷している、痛み止めの注射を打つから様子を見てくれ、一週間たっても痛かったら手術をする」と言われました。これは、痛み止めを打っていればいずれ治るという事なのでしょうか?素人考えでは、一生痛み止めでごまかすのなら手術をして早く完治させたいと思うのですが、無理なのでしょうか?
A24:
半月板損傷の場合、以前に傷ついた半月板がさらに何かの原因で傷がさらに広がってしまうということはよくあります。その際、関節内に炎症が起き、痛みの原因になることがあります。その炎症性の痛みを取るために、副腎皮質ホルモン(ステロイド)やヒアルロン酸(商品名:アルツなど)を関節内に注入します。痛みが取れればとりあえず経過をみることが通常です。
しかし、中には早期に変形性関節症になってしまう場合もあります。そこで、痛みが取れない場合はMRIや関節鏡などで関節内の検査をします。その結果半月板が損傷されていれば、必要に応じて手術をしますが、問題は半月板の手術を受けても半月板がもととおりにならないことが多いということです。半月板はうまくいけば縫合できますが、場合によっては部分切除をしなくてはならないことが多いわけです。すなわち、手術でとりあえず痛みがとれても、やはり、変形性関節症に早期に移行することもあり得るわけです。そのような理由で医師としては関節注入で治したくなるわけです。

以上、なかなか難しい点もありますので、今後、どのような方針で治療していく
か先生とよく相談しながら決めていってください。

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Q23:
眼科で視力低下と言われ大学病院でも診てもらいましたが目には異常が無くMRIも異常なく交通事故(昨年9月)時の鞭打ちかストレスが原因と診断されました。眼科では治療方法がないと言われたのですが何か治す方法はないのでしょうか?

A23:
頚椎捻挫で視力が落ちたなどの訴えは患者さんから良く聞きます。頸椎捻挫で自律神経が障害されると、視力にも影響があってもおかしくありません。ただし、眼科の先生にお願いするとほとんどは事故の影響はわからないとの返事が多いようです。視力の矯正は眼下の先生とよくご相談ください。

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Q22:
バーナー症候群について聞きたい。発生のメカニズムと予防について

A22:
アメフト、ラグビーなどのコンタクトスポーツでの頭頚部に外力を受けた際の一時的な神経障害です。焼けるような痛みが発生するのでburner syndromeというそうです。頸椎に瞬間的に無理な力がかかった時の腕神経叢の一過性の損傷です。腕神経叢とは頸椎から上肢へ行く神経の束です。症状は数分で軽快することが多いですが数ヶ月持続するものあります。
予防は頸椎周辺の筋力アップ、スポーツの際のショルダーパッド、ブレースの装着などです。


★参考HP
http://www.nismat.org/ptcor/burners/
http://www.aafp.org/afp/991101ap/2035.html

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Q21
左の首と肩の境目にいぼができてしまいました。いぼの中央に穴がチョンと開いていてその中が黒くなって、ちょうど鉛筆の芯が刺さったみたいになっています。痛みはありませんが、気になって仕方ありません。病院に行くべきでしょうか?どんな治療
をするのでしょうか?

A21:
いぼであるかどうか、まず皮膚科の先生に診察してもらって下さい。もし、いぼ(疣贅)時には、冷凍して取るか、焼いて取るかなどの治療か、皮膚科の先生によってはレーザーメスで取ってくれます。いずれにしろ、大きくなる前に診てもらった方が良いと思います。

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