●滑液包炎とは?

滑液包とは、通常関節の周囲にある袋で、内側の膜は関節滑膜に似て、中には少量の滑膜を含んでいます。関節の動きを滑らかにする役割を持ちます。度重なる圧迫や過剰な摩擦、打撲やねんざなどの外傷によって外傷性炎症を生じて、大きくなることが多いですが、リウマチの合併症や細菌感染によるものもまれにあります。
 よく見られるのは、ひじの後ろ側の骨の上(肘頭部皮下=ちゅうとうぶひか)、ひざのお皿の真上や下方(膝蓋骨前部、膝蓋下)や足関節の前面などです。いずれも良性のもので、大きい場合や違和感などがあれば、通常穿刺(せんし)をして水を抜きます。ガングリオンとは内容物で区別出来ます。その後は滑液包を刺激することは避け、圧迫することも効果があります。しかし、再発することが多く、当院ではレーザー治療を採用しています。レーザーの効果としては袋が薄い分、ガングリオンよりあるようです。それでも再発をくり返す場合には滑液包内の洗浄、ステロイド剤注入などの方法や、最終的には滑液包の摘出(手術)の方法もありますが、手術は比較的、難しくお勧めしたことはありません。

Q13:
低出力半導体レーザーはどのような治療ですか?痛みは?費用は?


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