575859
■健保本人3割負担の凍結で小泉首相に要望書を提出    日本医師会

 日本医師会の石川高明、糸氏英吉両副会長は23日、福田康夫内閣官房長官と安倍普三同副長官に会い、健保本人3割負担の実施を凍結するよう求める小泉純一郎首相あての要望書を手渡した。きょう24日には、坂口力厚労相のもとを訪れ、同じ内容の要望書を提出した。
 要望は、日医の第二次緊急レセプト調査で診療所外来のレセプト総点数が前年比で10%減少したことが明らかになるなど、病院、診療所の診療実績が大幅に落ち込んでいる実情を指摘。「患者・国民が受診行動を抑制していることは明らか」と強い問題意識を示した。このような状況下で追い討ちをかけるように患者負担を増加すれば、「更なる受診抑制を招き、疾病の早期発見・病状の悪化防止を阻害し、国民の健康にとって計り知れない悪影響を及ぼし、最終的には医療費支出増をもたらす」と憂慮した。一方で、「最近の医療保険の給付状況からして3割負担導入によって保険者の財政が金余り状態になることは明らか」とも述べ、改めて3割負担を導入する必要性がないことを強調。健保本人3割負担の実施を凍結するよう強く要請した。

JPN 2003-01-24


575859

若葉通信ほーむ