●「慢性関節リウマチ」を「関節リウマチ」に変更 日本リウマチ学会
日本リウマチ学会(越智隆弘理事長)は4月に神戸で開いた第46回総会で、「慢性関節リウマチ」の診断名を「関節リウマチ」に変更することを決定した。
学会では今後 、学会誌、教科書、試験問題、診断書、疫学統計、報道などで新診断名を使用してほしいとしている。
医学用語Rheumatoid Arthritis(RA)の和訳は、第6回総会(1962年)で「慢性関節リウマチ」が採用されたが、1999年に学会評議員に対 して行われたアンケート調査の結果、変更希望が多かった。このため学会医学用語委員会において検討を重ねた結果、
(1)患者に不安を与える「慢性」を削除する方が、社 会的にも混乱が少ない、
(2)関節に主病変があるリウマチ性疾患との語意を的確に伝えており、心臓が主病変のリウマチ熱との違いを明確にしている、
(3)炎症性疾患で あるのに「炎」がついていないのは、SLEやpolymyalgia rheumaticaと同様に考えればよい、
(4)MRAやJRAの和語との整合性がある―など の理由から「関節リウマチ」への変更を決定した。(4074号掲載)
[日本医事新報]
●“慢性関節リウマチ”から“関節リウマチ”に診断名を変更した背景と理由
日本リウマチ学会ホームページより
http://oa147472.awmi2.jp/page-35.html